
演色性とは、光源が物体の色をどれだけ忠実に再現できるかを示す指標です。
ある光源の下で、物体の色がどれだけ「自然」または「正しく」見えるかを指し、太陽光(自然光)の下で見たときの色の見え方を基準として評価されます。
平均演色評価数 (Ra) は、演色性を数値化した指標の一つであり、最も一般的な評価方法です。 国際照明委員会 (CIE) が策定した基準に基づき、色彩の再現能力を評価します。 R1(さくら色)から R8(あざやかな紫)までの8種類の基準試験色(基本色)の数値を合計し、その平均値で算出されます。
| 演色性と適用空間の目安 | ||
| Ra値の範囲 | 演色性の評価 | 適用空間(例) |
| 90-100 | 非常に良い (高演色) | 色の再現性が極めて高く、精緻な色識別が求められる場所に最適です。例:美術館、博物館、写真スタジオ、医療現場、生鮮食品の展示 |
| 80-89 | 普通 (良好) | 自然な色の見え方で、日常生活や一般的な商業空間のニーズを満たします。例:住宅照明(リビング・寝室)、オフィス、図書館、学校、商業施設 |
| 60-79 | やや低い (実用レベル) | 色の見え方にやや欠けることがありますが、正確な色再現を重視しない場所に向いています。 例:倉庫、トイレ、駐車場、街路灯、一般屋外灯 |

厳密に言うと、この二つは完全に同じではありません。CRI(Color Rendering Index / 演色評価数)とは、光源が物体の色をどれだけ忠実に再現できるかを評価するための指標の総称であり、R1からR15までの多項目の指標が含まれています。いわば「この照明は色が綺麗に見える(または、くすんで見える)」といった性能を表す概念のようなものです。
一方、Ra(平均演色評価数)は、そのシステム内の R1からR8までの平均値 を指します。これは、照明の演色性能を評価する際の「スコア(点数)」として一般的に使われています。つまり、RaはCRIを代表する代表的な指標であり、一般的にはCRIの値をRaという単位で表現していると言えます。
簡単に言うと、演色性は「私たちが見ている色が、正しい色かどうか」に直結するからです。これは光源が物体の本来の色を再現する能力を表しています。 演色性が高ければ高いほど、物体はより自然でリアルに見えます。逆に演色性が低いと、色がくすんだり不自然に見えたりします。 例えば、演色性の低い照明の下では、真っ赤なリンゴでも灰色っぽく見えたり、少し黄色がかって見えたりすることがあります。 演色性の高い照明を使うことで、初めて物体が持つ本来の美しい色を楽しむことができるのです。

Ra(平均演色評価数)は R1~R8 までの「中性的」な基本色のみを評価したものですが、R9 は最も重要とされる「鮮やかな赤色」の再現力を示す指標です。
R9はLEDの演色性能を測る上で極めて重要な指標であり、赤色の再現能力を評価します。この数値が高ければ高いほど、赤色がより鮮明に、忠実に再現されます。
赤色は人間が最も敏感に感じる色の一つであり、顔の色(肌色)、唇、血液、肉類、花、化粧品などには多くの赤色成分が含まれています。
R9が低いと、これらはくすんで見えたり、青白く不自然に見えたりしてしまいます。
例えば、果物、生花、精肉などを販売する場所では、R9値の高い照明を使用することで、赤色の鮮やかさを引き立て、お客様の購買意欲を高めることができます。
そのため、高品質な照明を選ぶ際には、Ra値だけでなく、R9値の高さも重要な判断基準となります。
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